長女が生まれた日、立ち会えたのは頭が出る直前からだった
立ち会い出産は、最初から最後まで一緒にいられると思っていました。実際は違いました。
長女が生まれた日、僕が分娩室に通されたのは、頭が出てくる直前でした。そこから先の数分だけです。準備していた気持ちの8割は、使われないままでした。
この記事を読むと、立ち会いが実際どんなものか、当日までに何を準備すればいいかが分かります。
書くことは3つ。通されたのはいつか、そこで何を見たか、準備しておくべきもの。
この記事で分かること
- 立ち会いが実際どんなものか(ドラマとは違う)
- 待合室で必要になるもの
- 事前に病院へ確認しておくべきこと
通されたのは、頭が出る直前だった
病院の感染対策で、立ち会えるのは出産のごく直前から、という決まりでした。妻はその前から陣痛と向き合っていて、僕は待合室にいました。
何時間いたのかは覚えていません。時計を見る気にならなかったからです。
呼ばれて、廊下を急いで、ドアを開けたら
もう出てくる直前でした。「立ち会い」という言葉から想像していたものとは、まったく違う光景でした。
分娩室で最初に思ったこと
正直に書くと、最初に思ったのは「思ったより、静かだ」でした。
ドラマみたいに叫んでいるわけでも、音楽が流れているわけでもない。スタッフの人が短い言葉で指示を出して、妻がそれに合わせて息をして、また静かになる。その繰り返し。
僕は何をしていたか
というと、何をしていいか分からずに妻の手を握っていました。握っているだけ。声をかけた記憶も、実はあまりありません。あとから考えると、もっと何か言えばよかったと思うのですが、その場では言葉が出てこなかった。
これから立ち会う人へ
カッコいいことを言おうとしなくて大丈夫です。手を握って、そこにいるだけで十分です。僕はそれしかできませんでしたが、あとで妻に「いてくれた」と言われました。
生まれた瞬間より、その少し後が記憶に残っている
生まれた瞬間のことは、正直あまり覚えていません。泣き声がして、スタッフが動いて、気づいたらタオルに包まれていた。そのくらいの解像度です。
分娩台の妻の顔
代わりに強く残っているのは、その少し後のことです。分娩台にいる妻の顔が、ものすごく普通だったこと。達成感とか、涙とか、そういうものではなくて、ただ「終わった」という顔。
あの顔を見たときに、ああ、この人は今日、一人でこれをやってのけたんだな、と思いました。僕は最後の数分しかいなかったのに。
「立ち会う」の意味が変わった
最初は、立ち会えなかった時間のことを残念に思っていました。陣痛の間ずっとそばにいられなかったことを。でも今は、あんまりそう思っていません。
立ち会い出産の価値は、全部を見届けることじゃないんだと思います。最後の数分でも、そこにいたという事実は残る。そして、その数分を見たことで、僕の中の何かが確実に変わりました。
上の子のときとの違い
上の子のときは、僕は立ち会えていません。その差がどこにあるかと聞かれると、うまく説明できないのですが、下の子に対して「生まれた瞬間から知っている」という感覚があります。それが良いとか悪いとかではなく、ただ、そういう違いがある。
準備しておいてよかったもの
| 持ち物 | 理由 |
|---|---|
| スマホの充電器 | 待合室でかなり減る |
| 飲み物・食べられるもの | 売店が閉まる時間がある |
| 現金(小銭) | 自販機と駐車場 |
| 羽織るもの | 待合室は寒いことがある |
事前に病院へ確認しておくこと
立ち会える条件は病院によって違います。いつから入れるのか、何を持ち込めるのか、上の子を連れて行けるのか。当日に聞くと、たいてい遅い。
よくある質問
立ち会わない選択はあり?
ありです。というか、立ち会えない事情のほうが多いと思います。仕事、上の子の世話、病院の条件。立ち会わなかったことで何かが欠けるわけではありません。僕も上の子のときは立ち会っていません。
気を失う人は本当にいる?
いると聞きます。血が苦手な人は、途中で目をそらしても大丈夫です。妻の顔だけ見ていれば、出産は進みます。
写真は撮っていい?
撮れる範囲を事前に確認してください。分娩中は難しいことが多いですが、生まれたあとは撮れることが多いです。僕は生まれたあとに何枚か撮りましたが、あとで見返すと、妻の顔がとにかく疲れていて、それが妙にいい写真でした。
まとめ
明日やることは1つ。もし立ち会いを予定しているなら、病院に「いつから入れますか」と電話で聞いてください。それだけで、当日の心の準備が変わります。
最後に。妻はあの日、僕がいない時間のほうが長かったわけです。そのことを忘れないようにしています。立ち会った僕が大変だった、という話をすると、だいたい怒られます。正しいと思います。
生まれたあと、家では上の子が大変なことになります。その話はこちら。
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